Gender Stereotypeで思うこと
■Gender Stereotypeのお勉強
MBAのお勉強の中で、「Gender stereotypeには2種類がある」と勉強する。
- Descriptive Stereotype - "Men are tough", "Women are kind"
- Prescriptive Stereotype -Men should be tough", "Women should be kind"
異性だけではなくPrescriptive Stereotypeも攻撃の対象となる。「Gender Stereotypeにとらわれずに人を判断しようね」というのがKey Messageであった。
個人的に新鮮だと思ったのは「そもそもGender Stereotypeは良くないことである」という前提から当たり前のように議論が始まっていること。日本では、フェミニスト的な発言をするだけで、「負け犬の遠吠え」「ブスの負け惜しみ」と言われる風潮がある。
私はどちらかというと「『女性らしさ』というものが求められる社会であれば、その中でどうやって生きていくのが生き易いかを考えるべき」と思う方である。所詮、自分には世論を変えることなんてできないと思っているし、自分の意見を言うことで自分が傷つく可能性があることは言わないで暮らしてきあ。おかげで「そもそも自分がどのようなスタンスなのか」を分からないことだってある。
でも、もう少し自分の思ったことを公言して良いのかなと思った。
■最近のニュース
日本では今でも「これはないでしょ」と思うような性差別的なことが多くてびっくりする。最近では5月にはHISの「東大美女図鑑の学生が、あなたの隣に座って現地まで楽しくフライトしてくれる!」という企画に対して、批判を受けて中止された。
まず疑問なのは、HISと東大は、何故この企画を通してしまったのだろう?社会から批判的に見られるリスクの高い企画を通してしまうのは、そのようなリスクを感知していなかったのか、あるいはリスクの高さを見余ったか。いずれにせよ社会的な良識が欠けているのではないか。
そもそも東大が「東大美女図鑑」という、女子大学生を美貌で売り出すこと斡旋する企画を野放しにしていることも信じられない。多くの東大生女子は、それまでお洒落よりも勉強を優先してきたのに、急に「東大生女子も外見に気を使いなさい」と言われるときの絶望感を、1人の元学生としてヒシヒシと感じる。
とはいっても、ネット上の議論は、着々と変化している。一昔前であれば、このような企画に対しても、一部の人が不快になっているまま、特に批判が表ざたになることもなく実施されていただろうと思う。